今後の研究の推進方策 |
今後の計画として以下のことを実施していく。
1)質量分析イメージングで得られたリン脂質の発現分布と発現強度は鼻組織を採取した際の瞬間を切り取った解析情報である。その情報が病態を表しているかどうかは、アラキドン酸代謝経路の亢進もしくは減弱についてその代謝酵素発現をリアルタイムPCRで測定して機能解析を進める。
2)正常鼻粘膜組織(鉤状突起)10例、非好酸球性副鼻腔炎の鼻ポリープ10例、好酸球性副鼻腔炎の鼻ポリープ10例を用いる。組織中の、シクロオキシゲナーゼ(COX)経路、リポキシゲナーゼ(LOX)経路、シトクロムP450代謝経路の酵素のメッセンジャーRNA発現をリアルタイムPCRにて測定し、一覧を作成する。代謝酵素は、phospholipase A2 (PLA2), 5-lypoxygenase (5-LO), prostaglandin D synthase (PGDS), PGES, PGIS, PGFS, thromboxane synthase (TXS), leukotriene A4(LTA4) hydrolase, LTC4 synthase (LTCS), LTBS, cycloxygenase-1 (COX1), COX2とする。
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