内耳性難聴および難聴の裏返しである耳鳴は、病態は不明の点が多く、治療法もいまだ確立されていない。内耳性難聴や耳鳴は、環境要因や遺伝要因含めた多因子により発症するものと考えられる。本研究では、臨床的研究として内耳性難聴や耳鳴のある症例での酸化ストレスや炎症性サイトカインの関連を検討した。耳鳴のリスクにuncoupling protein 1, 2およびprotein kinase C-eta の遺伝子多型が関連し、メニエール病にはplatelet glycoprotein Ia多型がリスクとなることがわかった。
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