研究課題
唾液腺特異的ノックアウトマウスの作製およびその形質確認研究代表者は、分担者よりFLCN、FNIP1およびFNIP2遺伝子コンディショナルノックアウトマウスを既に受領し、さらに米国立衛生研究所が作製した唾液腺特異的にCreリコンビナーゼを発現するトランスジェニックマウスMMTV-Creを受領した。FLCN、FNIP1&FNIP2遺伝子コンディショナルノックアウトマウス(FLCN f/f 、FNIP1 f/f & FNIP2 f/f)と唾液腺特異的にCreリコンビナーゼを発現するトランスジェニックマウスMMTV-Creを交配し、唾液腺特異的FLCNノックアウトマウスおよび唾液腺特異的FNIP1/FNIP2ノックアウトマウスの作製を行った。対照群として、ヘテロノックアウトマウス(FLCN f/+ Cre + 、FNIP1 f/+ FNIP2 f/+ Cre +)の作製も行った。唾液腺特異的FLCNノックアウトマウスまたは唾液腺特異的FNIP1/FNIP2ノックアウトマウスが得られる確率はそれぞれ1/4または1/8であるため、唾液腺腫瘍の組織学的検討、唾液腺におけるFLCN・FNIP1/FNIP2の発現解析に必要な検体数を確保するために時間を要したが,唾液腺特異的FLCNノックアウトマウスの唾液腺を週齢8週で摘出、標本を作製、ヘマトキシリン・エオシン染色し評価する。染色後、対照群と唾液腺の形態学的変化を光学顕微鏡で比較した。過去の報告では、FLCNはミトコンドリア代謝との関与が示唆されていたため、透過型電子顕微鏡を用いてミトコンドリアの形態・数を評価した。組織学的検討に十分量の検体が得られたので、以降に行う細胞内シグナル伝達系の同定のための検体として、唾液腺を摘出し液体窒素で凍結保存した.
すべて 2020
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件)
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