研究課題
1.緑内障眼の視野障害とQOLの関連について検討した.緑内障症例では視野の悪化に伴ってQOLスコアは低下すること、視野のクラスタ毎にQOLへの影響が異なることを報告した(Sawada H, J Glaucoma: 2014、他).2.緑内障患者の視力と黄斑部形態と機能変化について検討した.緑内障患者の視力はQOLに強く関連する.緑内障中心10°内視野測定(機能)とOCT検査(形態)の両面から視力の維持に必須の視野と眼底の領域を特定した.3.OCT Angiography(OCTA)を用いて、広義POAG眼では視野障害の進行に伴って、中心窩無血管領域(FAZ)は拡大、変形し、黄斑部視野障害の進行と強く関連することを報告した.4.広義POAG患者のコントラスト感度とQOLの関連について検討した.広義POAG症例では視野障害進行に伴ってコントラスト感度が低下した.また、視野のworse eyeのコントラスト感度がQOLスコアと高く相関することを示した.コントラスト感度検査が緑内障患者のQOL判定に重要な検査になる可能性を示した.5.乳頭黄斑領域障害を伴う広義POAG眼にトラベクレクトミーを行い視野障害の進行について術前・術後で比較した.平均として眼圧は低下し、中心10°内視野障害の進行は有意に緩やかになった.一部の症例で眼圧下降にもかかわらず、視力、中心窩閾値が低下、むしろ進行が加速する現象がみられた.
すべて 2021
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件)
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