研究課題/領域番号 |
18K09399
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
福地 健郎 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90240770)
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研究分担者 |
長谷部 日 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (30535167)
栂野 哲哉 新潟大学, 医歯学系, 助教 (70568550)
松岡 尚気 新潟大学, 医歯学系, 助教 (70646265)
寺島 浩子 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (90721720)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 緑内障 / Quality of life(QOL) / ハンフリー視野 / VFQ-25 Raschスコア / 光干渉断層計(OCT) / 網膜神経線維層 / OCT血管造影 / 黄斑部毛細血管網 |
研究成果の概要 |
1)視覚的QOLを評価するためアンケートVFQ-25の結果をRaschスコア化し、緑内障患者の両眼HFA24-2/10-2視野重ね合わせ視野スコアが、QOLと強く相関すること明らかにした.2)緑内障患者の中心10°内視野(機能)とOCT所見(形態)から視力維持に必要な視野と眼底の領域を特定した.3)OCT Angiography(OCTA)を用いて広義POAG眼の視神経乳頭周囲毛細血管網の減少と黄斑部血管密度(FD, flow density)低下を報告した.緑内障眼では中心窩無血管領域(FAZ)は拡大、変形し、黄斑部視野障害と強く関連することを明らかにした.
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自由記述の分野 |
眼科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究は緑内障患者の視覚的QOLを生涯にわたって守るための治療と管理のスタラテジー構築のための基礎的研究となった.両眼重ね合わせ視野を用いた視野スコアはQOLとその経時的の評価の指標となる可能性が高い.また、視力維持に必要な眼底と視野の領域を検出したことは、視力低下のリスク評価にとって重要で、重症度判定の一つの基準になると考えられる.新しい臨床検査のひとつであるOCTAによって、緑内障の中心窩障害と進行のリスクを評価できる可能性があり、個別化治療の指標となりうると考えられた.超高齢化社会を迎えている日本の緑内障患者のQOL予後の改善に貢献することが期待できる.
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