研究課題
様々な眼科疾患(角膜疾患・網膜疾患・眼炎症疾患)においてFactor Xの濃度を検索してきた。ドライアイをはじめとした特定の眼表面疾患患者涙液における上昇を観察することができた。涙液動態変化する疾患での上昇や病勢との関連を明らかにすることができた。炎症性疾患や網膜疾患患者の涙液での上昇は認められなかった。血清中の動態に関した解析の結果、特定の網膜疾患患者血清における上昇を明らかにして国内特許出願を完了することができた。続いてPCT出願を行うことができた。これらの申請に関しては、ストレスバイオマーカーおよび疾患バイオマーカーとして特許を取得した。その他、血清中の酸化ストレスマーカーやストレスバイオマーカーの測定を行った。また、様々な眼科的臨床指標、網膜厚や視力・眼圧などのデータを取得し、これら血清マーカーとの相関関係を多変量解析したところ、ある種のストレスバイオマーカー(Factor Y)と共働で変動することを明らかにして追加特許申請を行う準備中である。一連の研究成果に関して、論文を作成済で投稿準備中である。
2: おおむね順調に進展している
研究計画通りサンプリング採取と測定を行い結果を得ることができた、解析結果は満足できるもので特許出願を行い海外出願も完了し、現在投稿準備中である。
Factor Xに関する解析は疾患ごとに終了した。Factor Xと相関があるFactor Y及びFactor Z等の因子との相関関係の解析を進めている。論文のreviseに関するデータ蓄積も進めており、疾患ごとの臨床データからなるデータベースもあわせて構築していく予定である。
該当年度はおおよそ計画通りの使用ができたが、前年度までの繰越金がありその分超過した形になった。
すべて 2019
すべて 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 1件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (14件) (うち国際学会 4件、 招待講演 2件) 産業財産権 (2件) (うち外国 2件)
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