研究課題/領域番号 |
18K09416
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
平野 佳男 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (40405163)
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研究分担者 |
小椋 祐一郎 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (70191963)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 加齢黄斑変性 / 脈絡膜新生血管 / 炎症 / アポトーシス |
研究実績の概要 |
本年度は、マウス実験的脈絡膜新生血管(Choroidal Neovascularization: CNV)における、High-mobility group protein B1 (HMGB1)の関与解明を目的とした。1. マウス実験的CNVにおけるHMGB1の過剰発現の確認. 麻酔下でC57BL6Jマウスの眼底にレーザーを行い、CNVを作成した。レーザー施行後、12時間、1日、3日、7日後に眼球を摘出し、網膜と網膜色素上皮-脈絡膜複合体に分離し、それぞれのサンプルを使って、ELISA法あるいは、ウェスタンブロッテイング法でHMGB1の過剰発現を確認した。対照は、レーザーを施行していない眼球とした。2. 抗HMGB1抗体によるマウス実験的CNVの抑制効果の検証. 麻酔下でC57BL6Jマウスの眼底にレーザーを行い、実験的CNVを作成、その直後にマウスの硝子体内に抗HMGB1抗体を注射した。反対眼にはアイソタイプの抗IgG抗体を対照として同様に注射した。レーザーと硝子体注射6日後にフルオレセイン蛍光眼底造影検査(FA)を行い、CNVの活動性を対照群と比較した。また7日後に眼球摘出し、網膜色素上皮-脈絡膜のフラットマウントを作成し、FITC標識レクチンでCNVを染色し、共焦点顕微鏡でCNVの画像を撮影し、ImageJソフトウェアでCNVの体積を測定し対照と比較した。抗HMGB1抗体を投与したものでは、有意にCNVの活動性とサイズが抑制されていることが確認できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
実験を担当していた大学院生が関連病院に出向になり、動物実験に充分な時間を確保することが困難になっているため。
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今後の研究の推進方策 |
大学院生、実験助手の確保など、人員の補充に取り組む。
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次年度使用額が生じた理由 |
(理由) 物品購入の際に端数が生じた。 (使用計画) 物品費として使用する。
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