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2018 年度 実施状況報告書

視神経萎縮疾患の微小嚢胞様網膜変性の補償光学カメラと電気生理学的手法による解析

研究課題

研究課題/領域番号 18K09426
研究機関日本医科大学

研究代表者

後町 清子  日本医科大学, 医学部, 准教授 (20333940)

研究分担者 亀谷 修平  日本医科大学, 医学部, 准教授 (30302269)
久保田 大紀  日本医科大学, 医学部, 助教 (20763155)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード遺伝子解析 / 補償光学眼底カメラ
研究実績の概要

Microcystic Macular edema (MME)は進行した視神経萎縮疾患で認められるSD-OCT上で網膜内顆粒層の微小嚢胞様黄斑変性である。元々は多発性硬化症の視神経萎縮の進行した患者で認められたものであるが、その後、視神経脊髄炎、レーベル視神経症、常染色体優性視神経萎縮などで認められることが報告された。原因については逆行性経シナプス変性(trans-synapitic retrograde degeneration)が有力と考えられている。本研究はこれら視神経萎縮疾患で電気生理学的手法、および補償光学眼底カメラを用いた高解像度画像解析で視神経萎縮眼での網膜内層変性のメカニズムを解明することを目的としている。メカニズムの解明により網膜局所および脳を含めたシナプスでの逆行性変性の解明の一助となる可能性がある。また、続発性網膜内層変性の抑制により、治療のターゲットを神経節細胞のみに限局させ、今後の治療の可能性を高めることが目的である。
現在補償光学眼底カメラを用いて対象疾患を含む画像撮影を継続中である。また正常眼コントロールの撮影、画像解析を施行している。対象疾患の遺伝子解析はおおむね順調に進んでいるが、症例数が少なく苦慮している。正常眼、緑内障眼のOCTと補償光学眼底カメラを用いた画像撮影、画像解析を施行しているが、やや解析が当初の計画より遅れている。電気生理学的手法としてのfull field ERG と黄斑局所ERGのデータ解析は計画よりやや遅れている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

対象疾患を含む患者数が少ないため、画像撮影数が予定よりも少なく、やや遅れている。遺伝子解析に関しては順調に進んでいるが、患者数が少ないため計画よりもやや遅れている。電気生理学的手法としてのfull field ERG と黄斑局所ERGのデータ解析は計画よりやや遅れている。

今後の研究の推進方策

常染色体優性視神経萎縮を主に対象疾患として考えていたが、研究対象数が少なく苦慮している。同様の視神経萎縮をきたす逆行性視神経萎縮など他症例も含める事も検討していきたい。
遺伝子解析は今後も今までと同様にすすめていく。正常眼のデータ整理、OCTの画像解析なども新しい知見を応用して進行していく。

次年度使用額が生じた理由

研究のデータ収集と解析の計画が遅れており、発表が遅れているため、次年度に使用する予定である。

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公開日: 2019-12-27  

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