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2018 年度 実施状況報告書

網膜静脈閉塞症の病的/生理的血管新生発生要因をOCTアンギオグラフィ-で検討する

研究課題

研究課題/領域番号 18K09430
研究機関関西医科大学

研究代表者

高橋 寛二  関西医科大学, 医学部, 教授 (60216710)

研究分担者 山田 晴彦  関西医科大学, 医学部, 准教授 (50288841)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードOCTA / 網膜静脈閉塞症 / 側副血行路
研究実績の概要

マウス腹腔内にローズベンガル液を注入したうえで網膜静脈に(適切なレ-ザ-パワ-を用いることで)レ-ザ-を行うことによりマウス網膜静脈閉塞症モデルを作成できることを確認できた。また同時に側副血行路形成過程をOptical Coherence Tomography Angiography(以下OCTA)を用いて継時的に観察することに成功した。研究実施計画に沿ってモデルを作成し、OCTA上ではほぼ全例において網膜静脈が途絶することを確認できた。その内約60%程度で側副血行路が形成されることをOCTA上で確認することができた。さらにその側副路の形成過程を継時的に観察し、いくらかパタ-ンがあることを確認した。具体的には途絶静脈が途中経過で再疎通する場合と再疎通しない場合である。さらに再疎通しない場合は、側副血行路が途絶した静脈の遠位部より隣接する静脈までつながるパタ-ンと、同一静脈中枢側につながるパタ-ンが認められた。OCTにて途絶静脈遠位部の網膜厚も測定し、網膜厚と側副血行路がどのような相関関係があるのかという点も調査中である。画像所見から得られる形態学的な所見ともに、血管途絶の様子や側副血行路が網膜のどの層をどのように走行しているか等という点を組織学的に比較検討していく必要がある。そのためマウス尾静脈から予めフルオレセイン蛍光色素を注入したうえで、その後網膜を摘出しフラットマウウントモデルも作成することに成功している。比較検討のためにこれについては今後作成数を増やし比較検討していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究概要の実績にも記載したように、マウスモデルを用いて網膜静脈閉塞症における側副血行路の形成過程を継時的に撮像することに成功したため。

今後の研究の推進方策

OCTAを使用することにより形態学的な画像所見を得られることができたので、継続して比較のために組織学的な検討が必要となる。そのために前述のマウス網膜フラットマウントモデルを作成し、数を揃えていく必要がある。具体的には、OCTA画像で見られる血管の途絶の様子は、組織的に本当に途絶しているのか、また網膜の浅層~深層を横断的に観察することにより実際に側副血行路がどのような走行をしているのか、といった点を観察していきたい。

次年度使用額が生じた理由

実験進捗具合により、予定よりも物品購入数が少なかったため。繰り越した分を次年度に繰り越し使用する予定。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] レ-ザ-誘発性網膜静脈分枝閉塞症モデルにおけるOptical Coherence Tomography Angiography所見2019

    • 著者名/発表者名
      髙橋元 山田晴彦 中川和紀 髙橋寛二
    • 学会等名
      第123回日本眼科学会総会

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公開日: 2019-12-27  

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