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2022 年度 研究成果報告書

遺伝子改変マウスを用いたLRRTM4の変異による優性黄斑変性の疾患機序解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K09432
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター)

研究代表者

岡本 晶子 (須賀)  独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), 分子細胞生物学研究部, 研究員 (70450400)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード遺伝性疾患 / 全エクソーム解析 / 全ゲノム解析 / 変異 / 機能解析 / 疾患モデル動物
研究成果の概要

遺伝性網膜疾患の一つである黄斑ジストロフィーを顕性で示す家系から全エクソーム解析により同定されたLRRTM4遺伝子の変異の有害性を検討した。患者と同一の変異をCRISPR/Cas9により導入したLRRTM4変異マウスの解析を行ったが、ヒト患者で見られたような網膜変性と双極細胞の反応低下は確認できなかった。他の遺伝子変異の影響を想定して全ゲノム解析を行った結果、別の遺伝子(X)の構造多型が患者に共通して検出された。遺伝子Xを欠損したマウスは網膜変性と大脳皮質の発生異常を示すことから、本疾患との関連が示唆された。

自由記述の分野

遺伝性網膜変性疾患

研究成果の学術的意義や社会的意義

症状と家系情報から遺伝性疾患が疑われるにもかかわらず既知遺伝子変異が検出されない患者に対して、全エクソーム解析および全ゲノム解析をすることで疾患と関連する新規原因遺伝子候補を絞り込むことができた。患者のゲノム情報およびバリアント頻度と有害度予測により可能性の高い疾患原因と予想された変異であっても動物モデル等で患者症状を反映する表現型が得られない場合、生物種間の差だけでなくゲノム解析の方法に依存して検出できなかった変異が影響している可能性が示唆された。ゲノム解析で示される疾患原因変異の適切な解釈には実験系による検討が重要と考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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