糖尿病脈絡膜症病態を検討するため、山形県コホート研究により測定した正常成人日本人の脈絡膜厚正常値と糖尿病患者脈絡膜厚を比較し糖尿病脈絡膜症について検討した。糖尿病でがん罹患率が上昇するが、本研究でがんと糖尿病網膜症、脈絡膜厚の関連について検討した。網膜症治療法ステロイド点眼の脈絡膜厚に対する効果も検討した。糖尿病患者における脈絡膜厚に影響する因子として、網膜の病態、がんと糖尿病の関連について検討したが、今回は脈絡膜厚に関連は見られなかった。疫学研究で脈絡膜厚に関連する遺伝子多型PON1rs2074351、PON1rs662の一塩基多型が初めて発見された。脈絡膜の病態は網膜病態因子とは異なると考えられる。
|