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2019 年度 実施状況報告書

網膜格子状変性を対象とした分子遺伝学的発症機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K09453
研究機関横浜市立大学

研究代表者

上本 理世  横浜市立大学, 附属病院, 講師 (40384044)

研究分担者 目黒 明  横浜市立大学, 医学研究科, 特任准教授 (60508802)
水木 信久  横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (90336579)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード網膜格子状変性 / ゲノムワイド関連解析 / 全遺伝子発現解析
研究実績の概要

網膜格子状変性とは、眼球の赤道部から周辺部網膜において、鋸状縁と平行に走る紡錘形の境界不鮮明な菲薄化した網膜変性のことであり、外部衝撃や加齢により変性巣の周縁に網膜裂孔や網膜剥離を形成することもある。網膜格子状変性は複数の遺伝要因(疾患感受性遺伝子)と環境要因が複合的に関与することにより発症する多因子性遺伝疾患であると考えられており、網膜格子状変性の疾患感受性遺伝子を同定することは疾患の適切な診断および早期の治療を可能とする。本研究では、網膜格子状変性を対象に、ゲノム全域を高密度に網羅するSNP(single nucleotide polymorphism:一塩基多型)を用いてゲノムワイド関連解析(genome-wide association study: GWAS)を実行する。その後、本GWASデータを、我々が既に保有しているゲノム全域を対象とした遺伝子発現(whole-genome gene expression:WGE)解析のデータに結合した包括的遺伝学的評価を実施し、網膜格子状変性の遺伝要因および発症パスウェイの網羅的な同定を試みる。
令和元年度は、GWASデータとWGEデータを結合して、網膜格子状変性と相関する遺伝子の総合的な評価を実行し、遺伝子の発現量に影響を与えることで網膜格子状変性の発症に関与するSNPを網羅的に同定した。さらに、網羅的に同定したSNPを対象にパスウェイ解析(pathogenic pathway analysis)を実行し、網膜格子状変性の発症に関与するパスウェイ(生物学的過程・経路)を見出した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究では、網膜格子状変性の発症に関与する遺伝要因および発症パスウェイの網羅的な同定を行う。現在までに、日本人集団において、網膜格子状変性の発症に関与する遺伝要因および発症パスウェイの網羅的なスクリーニングを完了している。
以上より、本研究は当初の研究計画のとおり、「おおむね順調に進展している。」といえる。今後引き続き研究を進めることで、当初の目標を達成できると考えている。

今後の研究の推進方策

今後、令和元年度までに同定されたSNPおよび発症パスウェイを対象に、新たな集団を用いて再現性の検討(Replication study)を行い、網膜格子状変性と真に相関する疾患感受性遺伝子および発症パスウェイを同定する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (1件)

  • [国際共同研究] Acibadem大学(トルコ)

    • 国名
      トルコ
    • 外国機関名
      Acibadem大学

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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