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2018 年度 実施状況報告書

PACAPによる角膜上皮創傷治癒効果とその作用機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K09462
研究機関星薬科大学

研究代表者

柴藤 淳子  星薬科大学, 先端生命科学研究所, 寄附講座等客員助教 (10611121)

研究分担者 中町 智哉  富山大学, 大学院理工学研究部(理学), 講師 (30433840)
RAKWAL RANDEEP  筑波大学, 体育系, 教授 (70590850)
塩田 清二  星薬科大学, 先端生命科学研究所, 教授 (80102375)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードPACAP
研究実績の概要

【正常ヒト角膜上皮創傷治癒 In vitroモデルによる細胞増殖および遊走能の測定】
正常ヒト角膜上皮細胞(HCEC-2)を96 ウェルプレート内に播種しコンフルエントに培養した後、ピペットチップで創傷パ ターンを作製し、その創傷パターンへ向かって周りから細胞が遊走する過程を経時的に顕微鏡で観測した。創傷パターンの面積(細胞に覆われていない部分)を画像解析ソフトで測定することで細胞遊走能を評価した。創傷パターンを塞ぐ細胞が細胞遊走あるいは細胞増殖によ るものかは観察だけでは判断が難しいため、細胞増殖阻害剤であるシタラビン(Ara-C)を添加した条件でのスクラッチアッセ イにおいて細胞分裂マーカーのBrdU陽性細胞の測定した。
【結果】
創傷パターンの面積は無添加と比較して、PACAP添加のほうが優位に狭くなることが確認できた。PACAPの濃度は10^7M、10^9M、10^11Mの濃度で行ったが、10^9Mの条件が最も創傷パターンの面積が狭くなった。Ara-C添加での実験ではPACAPによる創傷パターンの面積は無添加とあまり変わらないことも確認できた。次に細胞分裂マーカーのBrdUを用いた実験を行ったが、感度が悪かったため、EdU標識による細胞増殖を確認したところ、PACAPによりEdUポジティブの細胞数が増加することが分かった。以上のことから治PACAPによる治癒作用が細胞遊走ではなく細胞増殖が中心となっていることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

正常ヒト角膜上皮創傷治癒 In vitroモデルを作成することができ、さらにPACAPによる創傷治癒効果が細胞遊走ではなく細胞増殖によるものであることが示唆できた。このことによりPACAPによる創傷治癒効果の作用機序を解明するために次年度予定しているマイクロアレイ解析用のサンプリングも可能となった。

今後の研究の推進方策

今後は正常ヒト角膜上皮創傷治癒 In vitroモデルを行い、PACAPによる創傷治癒効果の作用機序を解明するためのマイクロアレイ解析用のRNA抽出を行う。マイクロアレイ解析で得られたデータからパスウェイ解析ソフトなどを用いることでPACAPの創傷治癒に関与する分子を探索する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 神経ペプチドPACAPによる角膜上皮の新生・再生作用2018

    • 著者名/発表者名
      石川満理奈, 柴藤淳子, 平林敬浩, 石野茉由子, 山下道生, 竹ノ谷文子, 塩田清二
    • 学会等名
      日本薬学会

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公開日: 2019-12-27  

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