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2019 年度 実施状況報告書

Novel nanomaterials and hybrid soft contact lens for removing fluorouracil from the tear of cancer patients

研究課題

研究課題/領域番号 18K09469
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

Ding Wuxiao  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 主任研究員 (90598757)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードメラミンナノ粒子 / フルオロウラシル / 抗がん剤治療 / 涙液
研究実績の概要

5-FU類抗がん剤治療を受けている患者の涙液中の5-FUを吸着除くことで、患者のQOLの向上に貢献できると認識している。涙液中の極めて低い濃度(約20 ng/mL)の5-FUを効率的に吸着除くするために、2年目ににメラミンナノ粒子の最適化技術を取り組んだ。関係論文は1報を発表した(Chem. Rev. 2020, 120, 4, 2347-2407)。

まず、架橋型メラミンナノ粒子の気孔率及び疎水性と5-FU吸着能力の相関性を一部解明した。メラミンナノ粒子で使われている架橋スペーサーの疎水性が高くなると、5-FUの吸着力が向上することが分かった。
メラミンナノ粒子の5-FU吸着力は5-FUの濃度に影響している。200 ng/mL以下ですと5-FUの吸着能力が顕著に低下する。架橋段階でメラミンナノ粒子の気孔率の低下するのは原因と推察する。メラミンナノ粒子の気孔率を高めるには、架橋条件の最適化が重要であること認識した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

200 ng/mL濃度以下ですとメラミンナノ粒子の5-FU吸着能力が非常に低い。
20 ng/mLでの50%吸着の目標を達成するためには、メラミンナノ粒子の架橋条件を詳細的に検討するが必要。
2019/12/1より、研究の現場から離れて国際連携室に出向しているため、研究を中断した。

今後の研究の推進方策

2020年12月から研究現場に戻る予定。まずはメラミンナノ粒子の架橋条件を詳細的に研究する、さらに、メラミンナノ粒子を複合したヒドロゲルでの5-FU吸着力を評価する予定。

次年度使用額が生じた理由

2019/12/1から、所内出向のため研究を中断した。
また、コロナの影響で予定した学会もキャンセルした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Soft-Matter Nanotubes: A Platform for Diverse Functions and Applications2020

    • 著者名/発表者名
      Shimizu Toshimi、Ding Wuxiao、Kameta Naohiro
    • 雑誌名

      Chemical Reviews

      巻: 120 ページ: 2347~2407

    • DOI

      https://doi.org/10.1021/acs.chemrev.9b00509

    • 査読あり / 国際共著

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公開日: 2021-01-27  

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