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2020 年度 研究成果報告書

エネルギー代謝調節因子による網膜下線維瘢痕化制御機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K09471
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関九州大学 (2020)
独立行政法人国立病院機構九州医療センター(臨床研究センター) (2018-2019)

研究代表者

武田 篤信  九州大学, 医学研究院, 講師 (40560313)

研究分担者 園田 康平  九州大学, 医学研究院, 教授 (10294943)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード加齢黄斑変性 / 眼炎症 / ぶどう膜炎 / サイトカイン / 眼免疫 / 眼内悪性リンパ腫
研究成果の概要

ニューロメジンU(NmU)-/-と対照の野生型マウス(WT)とに網膜下線維瘢痕化を誘導すると、NmU KOで網膜下線維瘢痕化が促進された。WTににおいて眼内にNmUを投与により濃度依存性に網膜下線維瘢痕化が抑制された。WT腹腔由来マクロファージと、NmU+/+、NmU受容体1(NmUR1)-/-、またはNmUR 2-/-RPEを共培養し、NmUまたは基剤刺激によるRPEのEMTマーカーα-SMAの発現を免疫染色法で調べた。NmUはα-SMAの発現はすべてのRPEで抑制された。NmUは網膜下線維瘢痕化制御に関与するが、NmUR1、NmUR2とは別の受容体を介している可能性がある。

自由記述の分野

眼炎症

研究成果の学術的意義や社会的意義

加齢黄斑変性(AMD)は欧米において中途失明原因第1位の疾患であり、わが国でも急激な高齢化に伴い罹患者数も増加の一途を辿っている。AMDにおける視力低下の約9割が視機能に重要な黄斑部に脈絡膜血管新生(CNV)、続いて起こる網膜下線維瘢痕化により視力障害が不可逆となる。CNVに対して血管内皮増殖因子(VEGF)を標的とした薬剤が開発され、保険適応となり、有効である。しかし、抗VEGF療法後に網膜下線維瘢痕化が増悪する報告があり、網膜下線維瘢痕化の治療法の開発が急務となっているが、未だ実用化されていない。本研究結果からNmUの網膜下線維瘢痕化抑制機構の解明が新規治療法開発につながる可能性がある。

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公開日: 2022-01-27  

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