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2020 年度 実績報告書

皮膚・神経相互作用におけるTRPチャネルとミッドカインの役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K09476
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

森 弘樹  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (80345305)

研究分担者 植村 法子  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (10568017)
田中 顕太郎  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (20569503)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード神経細胞 / 角化細胞 / 振盪刺激 / ミッドカイン / TRPV4
研究実績の概要

【目的】2020年度は、前年度から振盪の条件を変更し、再度ミッドカイン(MK)の定量と、Transient Receptor Potential Vanilloid 4(TRPV4)の検出を試みた。また合成レチノイドであるタミバロテン(Am80)は MK 発現を介して中枢神経再生作用を示すことが示唆されているため、この実験系に加え、末梢神経での神経再生への影響を評価した。
【対象と方法】①神経細胞・ケラチノサイト共培養。振盪群では安定したday8からセルシェーカーで30-50回/分で振盪開始。day10、day12に各上清を採取し、MK量をELISA法で評価。day12に細胞を回収し、TRPV4、MKの免疫染色を行った。②Am80添加培養。神経細胞単独培養で安定したday5にAm80添加の有無でさらに2群にわけ、振盪群ではセルシェーカーで振盪開始。day9、day11に各上清を採取し、MK量をELISA法で評価。day11に細胞を回収し、MKの免疫染色を行った。
【結果】①神経細胞・ケラチノサイト共培養。共培養群では単独培養群と比較してMK濃度が高い傾向にあった。振盪あり群では日数を経るにつれ、濃度が下がった。MKの発現は共培養群でより強く認めた。また非振盪群では神経細胞で染色が弱かった。TRPV4の発現は振盪群で強く認めた。②Am80添加培養。振盪なし群は日数を経るにつれ、MK濃度が下がった。MKの発現はAm80添加群でより強く、Am80添加群で、より密度の高い神経細胞の突起伸長を認めた。
【結語】神経細胞、ケラチノサイトにおけるTRPV4の発現は、振盪刺激で促進される可能性が示唆された。MKは神経細胞、ケラチノサイト共培養群で高い発現を認めた。振盪刺激によりMKの発現量は減少する傾向にあるが、Am80を添加することで濃度は維持され、免疫染色での発現は増加した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 皮膚・神経相互作用におけるTRPチャネルとミッドカインの役割の解明 第二報2020

    • 著者名/発表者名
      黒澤小百合、井上牧子、植村法子、森弘樹
    • 学会等名
      日本形成外科学会基礎学術集会

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公開日: 2021-12-27  

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