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2020 年度 研究成果報告書

Direct neurotizationと幹細胞移植による皮膚知覚回復促進の試み

研究課題

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研究課題/領域番号 18K09480
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56070:形成外科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

矢野 健二  大阪大学, 医学系研究科, 招へい教授 (40174560)

研究分担者 冨田 興一  大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (90423178)
田港 見布江  大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (80815697)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード末梢神経再建 / 再建乳房の知覚化 / Direct neurotization
研究成果の概要

【背景】人工乳房による再建乳房を知覚化する手段は存在しない。本研究では、損傷知覚神経を直接皮膚へ導くdirect neurotization(DN)法に着目した。【方法】ラット背部で左Th13内側枝(mDCN-T13)以外を切除し無知覚領域に囲まれた知覚領域を作成した。mDCN-T13を切断し、別部位の真皮下へ縫合、皮筋反射により知覚領域変化を検討した。【結果】術後4週以降でDN部に一致して、皮筋反射が出現した。新生知覚領域はその後、徐々に拡大した。【結論】皮膚へのDNは、神経断端が存在しなくとも、任意の部位に新規知覚領域を作成できる。本法は、再建乳房の知覚化のための有力な手法となり得る。

自由記述の分野

乳房再建

研究成果の学術的意義や社会的意義

DN法は、損傷神経中枢端を脱知覚された真皮へ直接縫合し、知覚再生を得る画期的な方法である。何らかの障害で、軸索伸長が阻まれ、側芽形成のみに頼る状況下では、高度な感覚の再生は望めず、防御知覚すら脱失してしまい問題となる。DN法により神経再生を誘導できたならば、その問題解決の糸口となるだろう。
再建乳房においては、DN法により肋間神経切断端をmastectomy flapへ縫合することで実現可能かもしれない。人工神経や神経移植などを介すれば、インプラントや皮弁を障害とせず、神経再生を誘導できる可能性があると考えられる。

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公開日: 2022-01-27  

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