研究課題/領域番号 |
18K09481
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
櫻井 沙由理 (大澤) 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (20594534)
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研究分担者 |
野村 正 神戸大学, 医学部附属病院, 准教授 (30529566)
大崎 健夫 神戸大学, 医学部附属病院, 非常勤講師 (30444582)
榊原 俊介 神戸大学, 医学研究科, 客員准教授 (50444592)
寺師 浩人 神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (80217421)
橋川 和信 神戸大学, 医学部附属病院, 医学研究員 (90403237)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 乳児血管腫 / 脈管性腫瘍 |
研究成果の概要 |
手術で採取した増殖期の乳児血管腫よりexplant法で乳児血管腫由来血管内皮細胞(IHVEC)サンプルを採取し、これを培養してtotal RNAを採取した。同様に対照として、橈骨動脈由来の血管内皮細胞(RAVEC)ならびにヒト正常臍帯静脈由来正常血管内皮細胞(HUVEC)からtotal RNAを採取して、網羅的にマイクロアレイを行った。その結果、血管増殖関連のマーカーとしては、VEGFA、PDGFRAならびに PDGFRBにおいて、RAVECとHUVECでは発現に有意な差を認めないものの、RAVECに対してIHVECは強い発現を認めた。同様に、免疫組織学的検討でもIHVECで強い発現を認めた。
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自由記述の分野 |
形成外科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳児血管腫の発生頻度は、本邦では0.8-1.7%とされている。小さな病変は最終的に消失するが、病変が大きい場合は、発生部位によって気道閉塞、視野障害、哺乳障害などを生じ、整容面でも瘢痕や変形などを後遺症として生じる場合があることから、皮膚科、形成外科、小児科領域で関心も持たれている分野である。近年、上記のような合併症を生じる乳児血管腫に対して非選択的βブロッカーであるpropranolol内服療法の有効性が示されているが、その詳細な作用機序は不明な点も多い。本研究での結果は、乳児血管腫の増殖に関する要因について解明する一助となり得る。
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