研究課題/領域番号 |
18K09483
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
山田 潔 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (10319965)
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研究分担者 |
品岡 玲 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (90724500)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | リンパ / リンパ浮腫 / リンパ機能 / 定量評価 / インドシアニングリーン / ICG / 蛍光リンパ管造影 |
研究成果の概要 |
「リンパ浮腫」という手足のむくみにより日常生活に支障をきたす病気があります。リンパの流れを定量化することが予防や早期発見につながりますが、現在のところ最適な方法はありません。 本研究では近年広く行われているICG蛍光リンパ管造影法を用いてリンパの流れの定量化を試みました。通常はICGを皮内に投与すると、そのタンパクと結合しやすい特性から長らく投与部位に留まってしまいますが、あらかじめICGがタンパクと飽和状態まで結合した状態にして投与することでリンパ管からスムーズに排出されることがわかりました。この排出の程度がリンパの流れを反映していると考えられ、今後のリンパ浮腫治療に役立つと思われます。
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自由記述の分野 |
形成外科 リンパ外科 リンパ浮腫
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年がん罹患者数が急激に増加してきています。特に女性では乳癌、子宮癌が多くみられ、これらの手術の際にリンパ節郭清を受けると10~30%でリンパ浮腫を発症しています。リンパ輸送能の低下がリンパ浮腫発症のカギとなっていると考えられていますが、リンパ輸送能を客観的に評価する方法は今のところありません。 本研究では近年頻用されているICG蛍光リンパ管造影により比較的簡便にリンパ輸送能の近似値を定量的に評価できる可能性があり、これまで困難であったリンパ浮腫の病態解明や重症度、あるいは各種治療法の有効性の評価などができるため、国内で10~15万人以上といわれるリンパ浮腫患者に大変有益であると考えます。
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