研究課題/領域番号 |
18K09484
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
田中 嘉雄 香川大学, 医学部, 客員教授 (50171806)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 再生医療 / 脂肪再生 / 血管付加脂肪組織 / 乳房再建 / チャンバー / 血管束 |
研究成果の概要 |
目的)Chamber内で、血管付加脂肪組織を再生するための至適条件を検証する。 方法)1.血管束群と脂肪付き血管束群に分けて再生脂肪組織量を比較した2.異なる血管径で、再生組織量を検証した3.chamber周囲の脂肪組織の多寡における再生組織量を検討した結果)脂肪付き血管束群と血管径の大きい群で、大きな脂肪組織が再生された。周囲脂肪組織除去群では再生組織は得られなかった。脂肪組織部分的除去群では、再生脂肪組織は得られたが、低形成であった。結論)脂肪付着した大きな血管を用いることが、より大きな脂肪組織の再生に有用であることが示された。周囲脂肪組織の存在も、脂肪再生に必要であることが示された。
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自由記述の分野 |
形成外科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果:In vivo chamber内で再生可能なadipose flapの臨床応用への前段階として、どのような因子がadipose flapの再生量に影響するかを検討した。結果:血管束への脂肪組織の付着、用いる血管束の血管径、chamber周囲の脂肪組織の存在、がadipose flap再生に影響することが示された。学術的意義:adipose flap再生における影響因子を検討した報告は初めてである。社会的意義:乳癌などの再建材料として、donorの犠牲を少なくできるadipose flapを再生するに当たって配慮すべき因子が明らかにされたことは、臨床応用への発展に貢献するものである。
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