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2018 年度 実施状況報告書

軟骨は移植された後どのような代謝が生じるのか? -糖鎖工学を用いた生化学的検討ー

研究課題

研究課題/領域番号 18K09486
研究機関札幌医科大学

研究代表者

四ッ柳 高敏  札幌医科大学, 医学部, 教授 (70250595)

研究分担者 山下 建  札幌医科大学, 医学部, 講師 (30312507)
柿崎 育子  弘前大学, 医学研究科, 准教授 (80302024)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード軟骨 / 移植 / プロテオグリカン
研究実績の概要

9患者の同意を得たのち、手術中に肋軟骨、および過去に移植された軟骨の中で廃棄される部分を回収、凍結した。1.軟骨重量、乾燥軟骨重量を定量した 2.プロテアーゼ消化に続くセルラーゼ消化の手順により不飽和二糖分析を行った。プロテアーゼ消化については、50℃ incubate,O/N→100℃ boil→3000~5000rpm,4℃,20~10min→上清を各サンプル200ul(重量20mg)ずつ分注→4倍量塩飽和EtOHでエタ沈 (800ul)→3000~5000rpm,4℃,20~10min→沈殿回収,ドライアップとした。セルラーゼ消化については、50℃ incubate,O/N→100℃ boil→3000~5000rpm,4℃,20~10min→上清を4倍量塩飽和EtOHでエタ沈 (800ul)→3000~5000rpm,4℃,20~10min→沈殿回収,ドライアップという手順とした。解析データとしては、乾燥重量(g)、アクチナーゼ量(mg)、10γ/λ enzyme量(ul)、1MTris-HCl (pH8) (ul)、1MCaCl2 (ul)、D.W. (ul)である。データのばらつきが大きく、現時点では統計解析を行うまでには至っていない。
サンプルがまだ少なく、データの差が個体差によるものか、移植後の反応によるものか、明確な判断ができなかった。今後サンプルを増やして評価していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

これまで行われたことのない研究であり、少ないサンプルではまだ評価できない要素が残存する。

今後の研究の推進方策

サンプル数を増やして再評価を行う必要がある。本年の結果からは、軟骨の採取部位(外側の皮質部分、また髄質部分)、および軟骨周囲組織のサイトカインの分布等も考慮した評価を行う必要があると考えられたため、調査項目を増やし、サンプル抽出部位の選択も加味して遂行していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

(理由)予定より採取サンプルが少なかったため、使用薬品等が予定より下回った。また、サンプルのとりわけに必要な手術用ルーペの購入を予定していたが、残額では購入が困難であったため、次年度予算を合算して購入することとした。
(使用計画)本年度はサンプルが増えるため、薬品購入金額が増える予定である。また採取軟骨を正確に皮質、髄質に分離するために手術用ルーペを購入予定である。

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公開日: 2019-12-27  

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