研究課題
令和元年度の研究に引き続き、軟骨細胞株ATDC5細胞にRac1およびCdc42の両方のsiRNAを処理したサンプル(Rac1 Cdc42 si)および無処理のサンプル(Control 1)における遺伝子発現様式に関し、NGS(次世代シークエンス)解析による網羅的解析を行った。その結果Control1に比べRac1 Cdc42 siで発現が上昇した遺伝子は29個、発現が低下した遺伝子は3個であった。Controlに比べRac1 Cdc42 siで発現が上昇した遺伝子としてはDecorin、Asporin、Osteomodulinなどがあり、発現の低下した遺伝子にはHistone H2Atype1Cがあった。また、本年度は骨芽細胞にRho Rac Cdc42シグナルを活性化させる活性化剤を作用させたサンプル(Rho Rac Cdc42 activator)および無処理のサンプル(Control 2)における遺伝子発現様式に関しても、cDNAマイクロアレイ法により網羅的解析を行った。その結果desmin、keratin 7、netrin4などの遺伝子に発現の上昇が認められ、calponin 1、pleiotrophinなどの遺伝子に発現の低下が認められた。軟骨特異的にRac1とCdc42を欠損させたダブルノックアウトマウスの研究で骨軟骨に様々な表現型が認められたが、阻害および活性化でも様々な遺伝子の発現に変化が認められたことが示唆された。
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