これまで、唾液腺内の神経活動を直接モニタリングすることは困難であった。従来用いられてきた電気生理学的手法は唾液腺内の交感・副交感神経など複数の神経系活動を同時に直接モニターすることは難しく、唾液腺内神経活動測定法の確立が望まれていた。in vivo マイクロダイアリシス法を唾液腺に応用し、アセチルコリン・ノルエピネフリン・セロトニン・アミノ酸など複数の神経伝達物質をラット顎下腺内で同時にモニターすることにより、唾液腺内における各種神経伝達物質の遊離量が唾液分泌に与える影響を解析した。その結果、還流液中の神経伝達物質の遊離量が唾液腺内神経活動を反映していることを明らかにした。
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