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2020 年度 研究成果報告書

マラッセ上皮遺残は歯周組織恒常性を制御するシグナルセンターか?

研究課題

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研究課題/領域番号 18K09526
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57010:常態系口腔科学関連
研究機関岩手医科大学

研究代表者

大津 圭史  岩手医科大学, 歯学部, 准教授 (60509066)

研究分担者 原田 英光  岩手医科大学, 歯学部, 教授 (70271210)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードマラッセ上皮遺残 / Hertwig上皮鞘 / 歯周組織 / 歯根 / 恒常性 / 歯根膜
研究成果の概要

本研究において我々はマラッセ上皮遺残(ERM)の,歯周組織における役割と形成プロセス,その制御メカニズムの解明に取り組んだ。その結果,ERMには歯周組織の形成,維持能力があること,ヘルトヴィッヒ上皮鞘(HERS)からERMの形成過程ではRhoAシグナルを介したEMT/METのスイッチングが起こっていることが明らかになった。さらにRhoAシグナルは,EMT関連転写因子の発現や増殖因子の分泌を制御することで,ERMによる歯周組織の形成,維持機能に寄与していることが明らかになった。

自由記述の分野

口腔解剖学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでERMが歯周組織で何らかの機能を果たしていることが推測されてきたが、直接的な解明には至っていなかった。これに対して本研究は、これまで傍証のみであったERMが持つ歯周組織形成,維持の役割に実験的エビデンスを提示した。さらに我々はHERSから細胞が離脱してERMが形成される様子を実際に捉えることに成功した。このことはERM形成メカニズム論争に終止符を打つ決定的な証拠を提示した画期的成果である。また,RhoAシグナルがERMの形成,歯周組織組形成,維持に重要な働きしていることなどの新たな知見が得られ,これらは今後の歯根・歯周組織研究における新たな研究領域の創生に寄与すると期待できる。

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公開日: 2022-01-27  

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