研究課題/領域番号 |
18K09534
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
前田 隆史 大阪大学, 大学院歯学研究科, 准教授 (80324789)
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研究分担者 |
脇坂 聡 大阪大学, 大学院歯学研究科, 名誉教授 (40158598)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | Cartducin / CTRP3 / 脂肪組織 / 糖代謝 / アミノ酸代謝 |
研究成果の概要 |
Cartducin(カートデューシン)はC1q/TNF-related protein 3 (CTRP3)ともよばれており、新たなカテゴリーである「C1q/TNFファミリー」に属する。肥満にともなって脂肪組織で慢性炎症が生じることが分かっているので、慢性炎症のモデルとして、Cartducinノックアウトマウス(KO)および同腹野生型マウス(WT)を高脂肪食による食餌誘導性の肥満状態にして、それぞれの表現型を比較検討した。その結果、いくつかの脂質代謝関連遺伝子の発現量や内臓脂肪の重量などについて両群の間に有意な違いが見られることが明らかになった。
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自由記述の分野 |
病態科学系歯学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
通常食で飼育したCartducinノックアウトマウスを絶食させた場合に、血液中のALTとASTの値が野生型マウスに比べて有意に高いことに気づいた。絶食させたノックアウトマウスの肝臓では、アミノ酸代謝関連遺伝子や糖新生関連遺伝子の発現量が増加しており、多くのアミノ酸の濃度が減少していることが明らかになった。これらの結果は、Cartducinが絶食時における肝臓での糖代謝やアミノ酸代謝にも関わっているという当初予期していなかった新たな可能性を示唆しており、肝臓におけるCartducinの働きに対する今後の研究の発展が期待される。
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