研究課題/領域番号 |
18K09538
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
佐藤 慎太郎 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (50304910)
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研究分担者 |
江崎 伸一 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (20620983)
中山 明峰 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (30278337)
川北 大介 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (70584506)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 低酸素環境 / 口腔癌 / 空気曝露 / 睡眠時無呼吸 / 三次元培養 |
研究実績の概要 |
低酸素状態の口腔癌の研究にあたり、まずは正常組織における低酸素環境の解析が必要と考え、in vivoにおけるヒト口腔咽頭領域の低酸素環境として正常組織における睡眠時無呼吸の臨床的解析が必要と考えそれらについて検討し2019年度は学会にて発表を行ってきた。今年度の補助金は、 主に上記の学会発表での必要経費に当てられた。 1.2019年6月の日本睡眠学会学術集会(於:名古屋市)において、睡眠時無呼吸に関する以下の演題の筆頭演者もしくは共同演者として発表を行った。なお、この発表を遂行するにあたって、補助金を諸雑費等に使用した。『小児肥満低換気症候群に対するCPAP導入圧力の検討と活動量について』『メニエール病と睡眠動態の関係』『市販口腔内装置と医療用口腔内装置を比較した1例『小児睡眠時無呼吸症の術後に残った無呼吸に対する漢方治療の試み』『OSAに対するOA治療後にREI・AHIが悪化した症例の検討』 2.2019年9月の日本口腔咽頭科学会(於:大分市)において、睡眠時無呼吸に関する以下の演題の筆頭演者もしくは共同演者として発表を行った。なお、この発表を遂行するにあたって、補助金を旅費等に使用した。『日本人小児睡眠時無呼吸症の手術成績と肥満の関連について』『閉塞性睡眠時無呼吸に対する鼻腔手術・咽頭小形成術の同時併施法』『咽頭形態とOSAの関連性についての再検討』 これらの研究により正常組織における低酸素環境下でもたらされる病態に理解が深まった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
前述のように当初の癌細胞株の培養による実験の前段階として正常組織における低酸素環境の解析が必要と判断した。そのため、ヒト口腔咽頭領域の低酸素環境 を解析にするにあたり、in vivoの正常組織における低酸素環境を来す状態として睡眠時無呼吸が想定された。そのため、睡眠時無呼吸の臨床的解析が必要と考 えそれらについて検討しているところである。in vitroの実験をその後に行うことになったため、進捗にやや遅れがみられる。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き正常組織における低酸素環境の解析を行う予定であり、睡眠時無呼吸症例における組織学的検討、特に今回の研究のテーマの柱であるHIF-1α発現を中心に検討を行う予定である。また、令和2年度はマウスを用いた低酸素環境下の癌のモデルを用いた実験を計画している。
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次年度使用額が生じた理由 |
前述のように当初の癌細胞株の培養による実験の前段階として正常組織における低酸素環境の解析が必要と判断した。そのため、想定していたin vitroの実験を行っておらず、in vitroの実験に必要であると算定していた使用額が次年度へ繰り越しとなった。また、次年度はマウスの実験を計画しており、それに伴う装置の購入に必要な額が高額であったため繰り越して使用する予定とした。
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