• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実施状況報告書

口腔扁平上皮癌の三次元培養モデルでの空気曝露レベルによる低酸素誘導因子の発現解析

研究課題

研究課題/領域番号 18K09538
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

佐藤 慎太郎  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (50304910)

研究分担者 江崎 伸一  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (20620983)
中山 明峰  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (30278337)
川北 大介  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (70584506)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード低酸素環境 / 口腔癌 / 空気曝露 / 睡眠時無呼吸 / 唾液腺疾患 / 口腔咽頭湿潤環境
研究実績の概要

低酸素状態の口腔癌の研究にあたり、まずは正常組織における低酸素環境の解析が必要と考え、in vivoにおけるヒト口腔咽頭領域の低酸素環境として正常組織における睡眠時無呼吸、あるいは口腔咽頭領域の環境に大きな影響を及ぼす唾液腺疾患の臨床的解析が必要と考えそれらについて検討し2020年度は学会にて発表を行ってきた。今年度の補助金は、主に上記の学会発表での必要経費に当てられた。
1.2020年9月の日本口腔咽頭科学会(於:仙台市)において、睡眠時無呼吸に関する以下の演題の筆頭演者もしくは共同演者として発表を行った。なお、この発表を遂行するにあたって、補助金を旅費等に使用した。『サージトロンを用いた内視鏡下アデノイド手術における鼻腔通気度の検討』『多発する耳下腺唾石に対して小切開と内視鏡を併用して摘出した一例』『名古屋市立大学病院における耳下腺唾石症の臨床像』
これらの研究により口腔咽頭領域の低酸素環境下や唾液による湿潤環境でもたらされる病態に理解が深まった。
2.2020年10月の日本耳鼻咽喉科学会(於:岡山市)において、睡眠時無呼吸に関する以下の演題の筆頭演者として発表を行った。なお、この発表を遂行するにあたって、補助金を旅費等に使用した。『サージトロンを用いた内視鏡下アデノイド手術の経験』
これらの研究により口腔咽頭領域の低酸素環境下でもたらされる病態に理解が深まった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

前述のように当初の癌細胞株の培養による実験の前段階として正常組織における低酸素環境の解析が必要と判断した。そのため、ヒト口腔咽頭領域の低酸素環境を解析にするにあたり、in vivoの正常組織における低酸素環境を来す状態として睡眠時無呼吸が想定された。そのため、睡眠時無呼吸の臨床的解析が必要と考えそれらについて検討しているところである。今年度からは、非癌組織における低酸素環境の評価のため、睡眠時無呼吸症例の摘出扁桃組織の組織学的検討を開始した。
in vitroの実験をその後に行うことになったため、進捗にやや遅れがみられる。

今後の研究の推進方策

引き続き正常組織における低酸素環境の解析を行う予定であり、睡眠時無呼吸症例における組織学的検討、特に今回の研究のテーマの柱であるHIF-1α発現を中心に検討を行う予定である。また、令和3年度はマウスを用いた低酸素環境下の癌のモデルを用いた実験を計画している。

次年度使用額が生じた理由

前述のように当初の癌細胞株の培養による実験の前段階として正常組織における低酸素環境の解析が必要と判断した。そのため、想定していたin vitroの実験を行っておらず、in vitroの実験に必要であると算定していた使用額が次年度へ繰り越しとなった。また、次年度はマウスの実験を計画しており、それに伴う装置の購入に必要な額が高額であったため繰り越して使用する予定とした。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Two cases of exploding head syndrome documented by polysomnography that improved after treatment.2021

    • 著者名/発表者名
      Nakayama M, Nakano N, Mihara T, Arima S, Sato S, Kabaya K, Suzuki M, Kitahara T.
    • 雑誌名

      J Clin Sleep Med.

      巻: 17 ページ: 103-106

    • DOI

      10.5664/jcsm.8790.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 進行食道癌による嚥下障害に対して鹿野式声門閉鎖術を施行した1例2020

    • 著者名/発表者名
      豊田 貴一, 佐藤 慎太郎, 江崎 伸一, 鈴木 元彦, 岩崎 真一, 村上 信五
    • 雑誌名

      耳鼻と臨床

      巻: 66 ページ: 68-73

    • 査読あり
  • [学会発表] サージトロンを用いた内視鏡下アデノイド手術の経験2020

    • 著者名/発表者名
      佐藤 慎太郎, 江崎 伸一, 有馬 菜千枝, 三原 丈直, 中山 明峰, 岩崎 真一
    • 学会等名
      日本耳鼻咽喉科学会
  • [学会発表] サージトロンを用いた内視鏡下アデノイド手術における鼻腔通気度の検討2020

    • 著者名/発表者名
      佐藤 慎太郎, 江崎 伸一, 南方 寿哉, 角谷 尚悟, 中山 明峰, 岩崎 真一
    • 学会等名
      口腔・咽頭科学会
  • [学会発表] 多発する耳下腺唾石に対して小切開と内視鏡を併用して摘出した一例2020

    • 著者名/発表者名
      角谷 尚悟, 江崎 伸一, 南方 寿哉, 佐藤 慎太郎, 中山 明峰, 村上 信五, 岩崎 真一
    • 学会等名
      口腔・咽頭科学会
  • [学会発表] 名古屋市立大学病院における耳下腺唾石症の臨床像2020

    • 著者名/発表者名
      江崎 伸一, 角谷 尚悟, 南方 寿哉, 佐藤 慎太郎, 中山 明峰, 村上 信五, 岩崎 真一
    • 学会等名
      口腔・咽頭科学会

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi