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2020 年度 研究成果報告書

血小板マイクロパーティクル中の転写因子による抗炎症作用と歯周再生

研究課題

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研究課題/領域番号 18K09595
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57030:保存治療系歯学関連
研究機関新潟大学

研究代表者

川瀬 知之  新潟大学, 医歯学系, 准教授 (90191999)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード血小板 / 多血小板血漿 / microparticle / 抗炎症 / PPARγ / 増殖因子 / α顆粒
研究成果の概要

CaCl2により活性化された血小板は,直径1ミクロン以下の微小顆粒を周囲に放出することを走査型電子顕微鏡のデータとして得た.このような形態学的所見を補強するため,フローサイトメーターによる特異的表面抗原の同定を試みたが,現有の機器では,debrisと明確に区別することができず,同定に至らなかった.
免疫蛍光染色法により,PPARγが未刺激群では血小板内に局在するが,CaCl2刺激により細胞外スペースに拡散することを明らかにした.このようなPPARγの局在変化は,血小板のα顆粒に含まれるPDGFやTGFβ1と同様の挙動を示したことから,活性化により微小顆粒として放出される可能性が示唆された.

自由記述の分野

再生医工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

多血小板血漿(PRP)の組織再生能力は広く知られているが,抗炎症作用については,その実態が解明されていない.本研究によって,PPARγが血小板中に含まれ,活性化刺激によって血小板外に放出される所見が得られたことは,組織再生機序を包括的に理解するうえで貴重な糸口となりうると確信する.
また,同じく研究途上にあるPRPの抗菌作用とともに,今後のPRP臨床応用に組織再生以外のあたらしい意義(治療効果)をもたらし,停滞気味のPRP研究の発展を加速させることが期待される.

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公開日: 2022-01-27  

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