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2020 年度 研究成果報告書

歯周炎で誘導されるRNA結合蛋白HuRを介した関節リウマチ悪化メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K09599
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57030:保存治療系歯学関連
研究機関広島大学

研究代表者

應原 一久  広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (80550425)

研究分担者 小澤 龍彦  富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (10432105)
杉山 英二  広島大学, 病院(医), 教授 (70179167)
藤田 剛  広島大学, 医系科学研究科(歯), 准教授 (80379883)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード歯周炎 / RNA結合タンパク質 / 歯周病源細菌 / ケルセチン
研究成果の概要

RNA結合タンパク質は、mRNA の安定性を調節する。その1つのHuRは、様々な炎症性疾患の進行に関与している。IL-6は、HuRによって制御され、歯周炎でも上昇する。本研究では、歯周炎の進行における HuR の関与を検討した。歯周炎組織の免疫染色で、HuRの強い染色が認められ、培養歯肉上皮細胞では、歯周病原性細菌P. gingivalis刺激で増加し、IL-6も上昇した。マウス歯周炎モデルにおいてHuR 阻害剤であるケルセチンの投与によって、IL-6 のHuRによる増強を阻害した結果、骨吸収を阻害した。これらからHuR が IL-6 を制御した結果、炎症反応を調節することが明らかとなった。

自由記述の分野

歯周治療学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究課題の成果から、歯周炎を始めとする炎症性の疾患(関節リウマチ、糖尿病、炎症性腸疾患)の炎症増悪メカニズムとしてmRNAをターゲットとした新規治験が得られた。mRNAは新型コロナウィルスに対するワクチンに利用されるなど限界広く一般にも知られている分子であるが、ケルセチンのような阻害薬を応用することで、炎症性疾患の治療に有効である可能性が示唆された。歯周炎は国民の80%が罹患している国民病であり、高齢者はセルフケアが難しく、今後歯周炎予防にこのようなmRNA抑制をターゲットにしたものが開発可能であると考えられる。

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公開日: 2022-01-27  

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