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2023 年度 実績報告書

α-ヒドロキシ酪酸とその代謝産物を用いた細胞分化誘導

研究課題

研究課題/領域番号 18K09642
研究機関奥羽大学

研究代表者

前田 豊信  奥羽大学, 歯学部, 教授 (10382756)

研究分担者 岡田 英俊  奥羽大学, 歯学部, 教授 (40275623) [辞退]
加藤 靖正  奥羽大学, 歯学部, 教授 (50214408)
阿部 匡聡  奥羽大学, 歯学部, 講師 (10254872)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワードGPR81 / 乳酸 / 石灰化
研究実績の概要

GPR81のリガンド(乳酸、α-ヒドロキシ酪酸、プロピオン酸、マレイン酸、グリコール酸、3-ヒドロキシイソ酪酸)が、細胞内に取り込まれて石灰化促進作用を発揮しているのかを調査する目的で、これらと、α-シアノ-4-ヒドロキシケイ皮酸とを併用し、実験を行った。GPR81リガンド添加下でα-シアノ-4-ヒドロキシケイ皮酸を1mM添加しても、有意な効果は観察されなかった。GPR81にリガンドが結合すると、細胞内のcAMP量が減少する事がわかっている。そこで、細胞膜透過性のある3',5'-cyclic monophosphateを併せて添加すると、GPR81リガンドの石灰化促進作用は完全に消失した。GPR81リガンドが骨芽細胞において、どの様なタンパク質発現の変化を及ぼしているのかを観察したところ、Smad7の抑制と、一部のSIBLINGタンパクの発現が抑制されていた。これは、低重合のポリL乳酸の添加でも、同様に観察された。GPR81のサイレンシングによって、Smad7とSIBLINGタンパクの発現抑制は解除された。そこで、Smad7とSIBLINGタンパクの発現抑制に、ARRB2が関与しているのかを調査する目的で、ARRB2のサイレンシングを行った。ARRB2のサイレンシングは、GPR81リガンド存在下でのSIBLINGタンパクの発現には、一切影響を及ぼさなかった。その一方、Smad7の発現抑制は解除された。このことから、GPR81リガンドによる、Smad7の発現抑制には、ARRB2が関与するが、SIBLINGタンパクの発現抑制には、ARRB2が関与しないことが判明した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Bovine lactoferrin suppresses the cathepsin-dependent pathway of SARS-CoV-2 entry in?vitro2024

    • 著者名/発表者名
      Kobayashi-Sakamoto Michiyo、Maeda Toyonobu、Yusa Junko、Shimada Takahisa、Tani Hideki、Kato Yasumasa、Hirose Kimiharu
    • 雑誌名

      International Dairy Journal

      巻: 148 ページ: 105805~105805

    • DOI

      10.1016/j.idairyj.2023.105805

  • [学会発表] 酸性細胞外pHに反応する遺伝子の発現と生存期間との相関性2023

    • 著者名/発表者名
      第65回歯科基礎医学会学術大会
    • 学会等名
      馬渡 琴織、前田 豊信、加藤 靖正
  • [学会発表] ラクトフェリンによるSARS-CoV-2疑似ウイルス感染抑制の検討2023

    • 著者名/発表者名
      第65回歯科基礎医学会学術大会
    • 学会等名
      馬渡 琴織、前田 豊信、加藤 靖正

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公開日: 2024-12-25  

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