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2020 年度 実施状況報告書

大規模疫学調査による欠損パターンの推移と口腔機能,QOL,全身状態との関連

研究課題

研究課題/領域番号 18K09658
研究機関大阪大学

研究代表者

松田 謙一  大阪大学, 歯学研究科, 招へい教員 (80448109)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード歯の欠損パターン / 歯の喪失 / 大規模データ
研究実績の概要

本研究では,大人数の地域在住高齢者を対象に,調査から得られた縦断データを用いて欠損部位やパターンの変化について検討するとともに,欠損パターンと口腔機能,QOLや全身状態との関連を検討することを目的としている.
2020年度は,COVID-19の蔓延の影響により,予定していた80歳群に対する会場調査は次年度に延期となったが,これまで調査に参加したすべての者を対象に郵送調査を行い,現時点で1786名の回答が得られている.また,2019年度にデータ収集を行った550名を追加した全調査データから,約900名の縦断データベースを構築した.
研究実績としては,歯の欠損拡大における臼歯部咬合支持の影響について検討した.6年間のコホート調査に参加した70歳ならびに80歳の地域在住高齢者922名のうち,ベースライン時に前歯部の咬合接触を1か所以上有していた740名(男性377名,女性363名)を対象とした.
対象者を,ベースライン時の臼歯部咬合支持域(OSZ)の数に基づき,5つの群に分類し,6年後の前歯部の咬合接触の喪失を目的変数として多変量解析を行った.ロジスティック回帰分析の結果,OSZ-0群(オッズ比[OR]=69.78,p<0.01)が有意な変数として示された.一方で,OSZ-1群(OR=10.04,p=0.07),OSZ-2群(OR=8.04,p=0.09),OSZ-3群(OR=5.62,p=0.17)では有意な関連は認められなかった.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2020年度は,COVID-19の蔓延の影響により,予定していた80歳群に対する会場調査は次年度に延期となったため.

今後の研究の推進方策

今年度は,感染対策を十分に行ったうえで,昨年度行えなかった者および本年度もともと行う予定であった者を対象に会場調査を行う予定である.

次年度使用額が生じた理由

2020年度は,COVID-19の蔓延の影響により,予定していた80歳群会場調査は次年度に延期となったため.次年度は,予定していた80歳群に対する会場調査の再開の目途が立ち次第,物品購入に充てる.また,経過報告として,国内外の学会参加費に充てる予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 口腔機能低下症の検査項目数の選択による診断の簡易化についての検討2020

    • 著者名/発表者名
      八田 昂大、三原 佑介、村上 和裕、福武 元良、佐藤 仁美、萩野 弘将、室谷 有紀、高橋 利士、松田 謙一、池邉 一典
    • 学会等名
      日本老年歯科医学会
  • [学会発表] 機械学習を用いた口腔機能低下症における各口腔機能検査の重要度分析2020

    • 著者名/発表者名
      高橋利士、野﨑一徳、八田昂大、三原佑介、福武元良、佐藤仁美、萩野弘将,室谷有紀、松田謙一、池邉一典
    • 学会等名
      日本老年歯科医学会

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公開日: 2021-12-27  

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