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2023 年度 研究成果報告書

咀嚼筋のサルコペニアから高齢者における形態と機能の乖離の問題に迫る

研究課題

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研究課題/領域番号 18K09674
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57050:補綴系歯学関連
研究機関東北大学

研究代表者

大井 孝  東北大学, 歯学研究科, 非常勤講師 (10396450)

研究分担者 遠藤 耕生  東北大学, 歯学研究科, 大学院非常勤講師 (30756292)
服部 佳功  東北大学, 歯学研究科, 教授 (40238035)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード口腔機能 / 咀嚼筋 / サルコぺニア / 高齢者 / 口腔保健 / コホート研究
研究成果の概要

20歯以上を有しているにも関わらず、十分な咀嚼機能を発揮できない高齢者の『形態と機能の乖離』の背景に、咀嚼筋のサルコペニアの存在があるのではないか、という仮説を検証するため55歳以上の一般地域住民253名を調査した。
その結果、20歯以上を持つ138名中、咀嚼機能低下者は5名で、そのうち咀嚼筋サルコペニアを有する『形態と機能の乖離』した者は3名であった。『形態と機能の乖離』の頻度が少なかった要因として、解析対象者が比較的若年だったことが挙げられる。また十分なサンプルサイズが得られなかったことも要因のひとつと推察される。今後は更にコホートを拡大し、高齢者の『形態と機能の乖離』を追求する必要がある。

自由記述の分野

高齢者歯科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の結果、20歯以上を有しているにも関わらず十分な咀嚼機能を発揮できない『形態と機能の乖離』のある者は、比較的若い高齢者には少ないことが明らかになった。今後更にコホートを拡大し、高齢者の咀嚼筋サルコペニアと『形態と機能の乖離』との関連が明らかとなれば、歯科治療の需要が形態回復に主眼を置いた「健常者型」から機能回復に主眼を置いた「高齢者型」にシフトすると予測される本邦の現状に即した口腔保健への提言が可能となると考えられる。

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公開日: 2025-01-30  

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