閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)は日中傾眠による仕事の能率低下,運転事故等に加え,生活習慣病を悪化させる現代病と言える.通常重度のOSAにはCPAP,軽~中等度のOSAには口腔内装置(OA)が保険適用されるが,重度OSAにもOAが有効な場合もあり,その有用性が認められつつある.しかしOAの治療効果は予測が難しく,装着するまで効果は分からないという問題もある. 本研究では医科の睡眠検査値,歯科での術前診査の情報から,OA作製前に治療効果を推測する,治療予測モデルの構築を図り,性別,年齢,下顎最大前方可動量,Mallampati分類,術前AHI等が,OA療法の効果に影響の大きいことが判明した.
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