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2020 年度 実施状況報告書

閉塞型睡眠時無呼吸患者に優しい口腔内装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K09688
研究機関九州歯科大学

研究代表者

槙原 絵理  九州歯科大学, 歯学部, 講師 (30433402)

研究分担者 宮嶋 隆一郎  九州歯科大学, 歯学部, 助教 (30773379) [辞退]
渡辺 崇文  九州歯科大学, 歯学部, 助教 (10845390)
鱒見 進一  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (70181659)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード閉塞性睡眠時無呼吸症 / 口腔内装置 / 治療顎位 / 装着感 / 睡眠状態
研究実績の概要

本研究では,閉塞型睡眠時無呼吸(obstructive sleep apnea: OSA)患者にとって使用継続しやすい口腔内装置(oral appliance: OA)の開発を行うことを目的に,OSA患者にとって受け入れられやすいOAの材質の検討と,副作用が最小限かつ治療効果が得られる治療顎位の検討を行うことを企画している.
1.OAの材質の違いによるコンプライアンスの検討
九州歯科大学附属病院義歯科にてOA治療を受け,5日以上/週,4時間以上/日のOA使用が可能な成人OSA患者8名(男性1名,女性7名)を被験者に対し,ハードタイプおよびソフトタイプの2種類の実験用OAを同様の形態で製作した.なお,2種類の実験用OAの使用順序はランダムとし,それぞれの実験用OA装着後.装着感および睡眠状態の観察を行った.8名の被験者のうち1名は転勤のため途中棄権となった.2名は睡眠中の脳波計による計測が不可能であった.1名は現在研究参加中である.2種類のOAを使用完了した6名のうち5名がソフトタイプを好んだ.ハードタイプと比較してソフトタイプのほうが装着しやすく,歯に対する負担も少なく,痛みが緩和されることが原因と思われる.
2.OAの適正な初期治療顎位の検討
被験者は軽度~中等度OSA患者32名(男性17名,女性15名)とした.下顎50%前方位と下顎75%前方位におけるOAを装着した被験者の治療効果をPSG検査検査にて判定を行った.OA装着前後のAHIおよび治療効果は両群間に有意差は認められなかった.また,術後のESSも両群間に有意差を認めなかった.このことから患者の顎関節部への負担を考慮すると,OAの初期的な治療顎位としては下顎50%前方位でも十分なのかもしれない.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

1については被験者を募り,データを集積する予定である.
2についてはデータを集積し,論文作成を開始している.海外雑誌に投稿予定である.

今後の研究の推進方策

1については十分な被験者数を満たすまでには時間がかかることから,今後はパイロット研究として結果をまとめ,論文投稿する予定である.
2についてはすでにデータを集積し,論文作成を開始していることから,海外雑誌に投稿を予定している.

次年度使用額が生じた理由

COVID-19による出張を伴う学会発表の機会がなくWeb開催であったため,出張費用およびポスター作成費用等がなく,予定金額から余剰がでた.
来年度もWeb開催が予想されるため,論文作成および投稿費に大きく当てたいと考えている.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [学会発表] The role of the dentists for obstructive sleep apnea treatment2021

    • 著者名/発表者名
      Eri Makihara
    • 学会等名
      19th Biennial Meeting of the ICP
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2021-12-27  

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