研究課題/領域番号 |
18K09688
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
槙原 絵理 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (30433402)
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研究分担者 |
宮嶋 隆一郎 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (30773379)
渡辺 崇文 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (10845390)
鱒見 進一 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (70181659)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 閉塞性睡眠時無呼吸症 / 口腔内装置 / 治療顎位 / 装着感 / 睡眠状態 |
研究成果の概要 |
閉塞性睡眠時無呼吸(obstructive sleep apnea: OSA)患者8名に対し,硬質と軟質タイプの実験用OAを装着し装着感を比較したところ,多くが軟質タイプを好んだ.軟質タイプのほうが装着しやすく,歯に対する負担や痛みが少ないためではないかと示唆された. 次にOSA患者32名に対し,下顎50%と75%前方位のOA装着による治療効果を比較したところ,OA装着前後のAHIおよび治療効果や術後のESSは両群間に有意差は認められなかった.このことから患者の顎関節部への負担を考慮すると,OAの初期治療顎位は下顎50%前方位でも十分であることが示唆された.
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自由記述の分野 |
歯学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
閉塞性睡眠時無呼吸(Obstructive sleep apnea:OSA)に対し歯科では口腔内装置(Oral appliance:OA)治療を行うが,OAの副作用により使用困難な患者が存在する. そこで,患者にとって受け入れられやすいOAの改良を行うために材質による装着感を比較したところ,硬質素材より軟性素材のOAの方が受け入れられやすいことがわかった.また,下顎50%前方位と75%前方位におけるOAの治療効果を比較したところ,治療効果に有意差が認められなかったことから,初期的なOAの治療顎位は,より顎関節部への負担が少ない下顎50%位で十分であることが示唆された.
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