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2019 年度 実施状況報告書

カテキンによる血管内皮増殖因子受容体の分解機構解明と口腔癌分子標的薬治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 18K09719
研究機関福井大学

研究代表者

吉村 仁志  福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (40362917)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード口腔癌
研究実績の概要

口腔扁平上皮癌細胞株のマウス腫瘍移植モデルにおける,カテキンの一種であるEpigallocattechin-3-gallate: EGCGの腫瘍増殖抑制効果と,それに加えて抗VEGF抗体製剤であるアバスチンの相乗効果を検討した.口腔扁平上皮癌の細胞株であるHSC2,HSC-3,HSC-4のうち最も低分化とされるHSC-3を,担体となる物質と混和した上でヌードマウスの背部に移植し(200万個),コントロール群,EGCG投与群,アバスチン投与群,EGCG+アバスチン投与群に分けた.カテキンは腹腔内への投与経路を選択し,アバスチンは腫瘍周囲の皮下注での投与経路を選択した.週一回腫瘍のサイズを確認し,1か月後にマウスから癌組織を取り出し,4%PFAで固定後,パラフィン切片を作製した.HEと免疫組織化学的染色を行い,EGCGを投与した効果について生化学的・組織学的に検討した.EGCGを1.5mg/bodyを週2回で腹腔内投与した場合には,腫瘍体積の評価において腫瘍細胞の増殖は有意に抑制され,アバスチンの投与はさらに相乗的に抑制を示した.また,細胞分裂について MIB-1を用いて調べ,またTUNEL染色にて腫瘍のアポトーシスを評価した.今後免疫染色にVEGF受容体の発現およびリン酸化,下流のシグナル分子について評価する予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

他業務がやや多くなっているため,当初予定していたVEGF受容体の発現およびリン酸化,下流のシグナル分子についての評価に遅れが生じている.

今後の研究の推進方策

VEGF受容体の発現およびリン酸化,下流のシグナル分子についての実験について大学院生の協力を得て遂行していく.

次年度使用額が生じた理由

やや研究が遅れたため,次年度使用額が生じた.これについては,VEGFRのシグナル経路の活性化を評価するための抗体の購入での使用を計画している.

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公開日: 2021-01-27  

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