2020 年度研究成果報告書

癌幹細胞と口腔癌転移患者血液の２つに着目した転移特異的miRNA同定と診断法確立

研究課題

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研究課題/領域番号	18K09745
研究種目	基盤研究(C)
配分区分	基金
応募区分	一般
審査区分	小区分57060:外科系歯学関連
研究機関	徳島大学
研究代表者	高丸菜都美徳島大学, 病院, 講師 (40513031)
研究分担者	宮本洋二徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (20200214) 玉谷哲也徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 非常勤講師 (30274236) 中川貴之広島大学, 病院(歯), 助教 (30456230) 大江剛徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 徳島大学専門研究員 (60432762) 真野隆充徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 徳島大学専門研究員 (80325125) 栗尾奈愛徳島大学, 病院, 講師 (80622141) 工藤景子徳島大学, 病院, 講師 (70380029)
研究期間 (年度)	2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード	口腔癌 / がん幹細胞 / 転移 / miRMA
研究成果の概要	口腔癌の最も大きい予後決定因子は転移である．予後を改善するためには，転移の予測，早期診断法の開発が必要である．最近，癌の早期診断法として少量の血液から検出可能なmiRNAが着目されているが、口腔癌では，転移に特異的なmiRNAの報告は殆どない．そのため、本研究で①癌幹細胞に着目した方法と②口腔癌患者の血液を利用した方法で転移に特異的なmiRNAの探索を行った。①では口腔癌の転移に関与する癌幹細胞マーカーはALDH1とSOX2に選定できたが、これらを強制発現した株では転移関連miRNAを選定できなかった。②では転移に関連するmiRNAが3種類選定され、これらが転移特異的なmiRNAと考えられた。
自由記述の分野	口腔外科学分野
研究成果の学術的意義や社会的意義	口腔癌の最も大きい予後決定因子は転移である．予後を改善するためには，転移の予測，早期診断法の開発が必要である．最近，癌の早期診断法として少量の血液から検出可能なmiRNAが着目されているが、口腔癌では，転移に特異的なmiRNAの報告は殆どない．本研究において、口腔癌の転移に関連するmiRNAが同定されたことで、患者の血液を利用し、術前もしくは原発巣の術後に転移の可能性を予測することが可能となり、予防的治療の必要性や術後治療の必要性などさらに個別設定することができ、生命予後の改善に一翼を担うことができると考える。