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2021 年度 研究成果報告書

進行性下顎頭吸収の病態と発症原因の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K09764
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57060:外科系歯学関連
研究機関金沢大学

研究代表者

大井 一浩  金沢大学, 附属病院, 講師 (90451450)

研究分担者 中村 博幸  琉球大学, 大学院医学研究科, 教授 (30542253)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード進行性下顎頭吸収 / STR/ortマウス
研究成果の概要

進行性下顎頭吸収の病態と発症原因の解明について研究した。進行性下顎頭吸収 (PCR)は、原因不明の進行性の下顎頭吸収とそれに伴う同部の体積の著明な減少が短期間で生じる後天性疾患である。本研究ではPCRと類似した下顎頭骨吸収を自然発症するSTR/ortマウスを用いて下顎頭吸収のメカニズムを解析した。STR/ortマウスの下顎頭には加齢変化によって下顎頭吸収が進行しており、雌では雄よりも吸収が進行していた。この現象はヒトと類似しており、ヒトのPCR研究の動物モデルとして有用な可能性が示唆された。また、-1AlaTIMP3がSTR/ortマウスでの軟骨破壊を抑制する可能性が示唆された。

自由記述の分野

顎関節

研究成果の学術的意義や社会的意義

進行性下顎頭吸収は両側性に生じ、15から35歳の女性に好発することが知られているが、病態や発症原因は明らかになっていない。下顎頭の吸収により下顎枝高径の短縮、下顎の後退や下顎の時計回りの回転による開咬が生じ、咀嚼・構音・呼吸などの機能障害を招く。現在のところ有効な治療や予防法は確立されておらず、主に顎骨の骨切りを併用した外科的矯正治療が行われているのみである。本研究成果は、STR/ortマウスが進行性下顎頭吸収の動物モデルとして有用な可能性、-1AlaTIMP3が下顎頭吸収を抑制する可能性を示唆しており、今後の病態解明に貢献すると考えられる。

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公開日: 2023-01-30  

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