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2020 年度 実施状況報告書

枯草菌のプロバイオティクス効果を応用した口腔内環境改善および口臭の抑制

研究課題

研究課題/領域番号 18K09781
研究機関福岡歯科大学

研究代表者

古賀 千尋  福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (80258417)

研究分担者 米田 雅裕  福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (10253460)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード枯草菌
研究実績の概要

われわれはこれまで、乳酸菌のプロバイオティクス効果に着目して様々な研究を行ってきた。そして乳酸菌が細菌バイオフィルムの形成を抑制すること、歯周病原性細菌による揮発性硫黄化合物産生を抑制することなどを報告した。また乳酸菌摂取により口腔内環境が改善し、口臭が減少することも報告した。乳酸菌とならんでプロバイオティクス効果が注目されているのが枯草菌である。最近、枯草菌の腸内細菌叢改善効果が明らかになり、健康食品にも応用され始めている。また、枯草菌の強力な消臭活性が報告され、医療以外の分野での応用が広がっている。本研究では枯草菌のプロバイオティクス効果に着目し、歯周病原性細菌の様々な生物活性の抑制をin vitroおよびin vivoで確認する。さらに、枯草菌含有タブレットを作製、臨床応用し、口腔内環境の改善、口臭の抑制を確かめる。本研究は抗生物質に依存しない健康増進法を推進するものであり、将来さらに発展すると考えられる。
現在われわれは枯草菌研究の前段階として乳酸菌による口臭抑制の研究を進めている。実験系がほぼ確立されたので、今後は枯草菌を応用して研究を進める予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナの影響で学会出張がなく、情報交換が遅れている。また、予備実験に時間がかかり、本来の研究に進めていない。

今後の研究の推進方策

webを活用して情報交換を進める。予備実験の結果を本来の研究に応用する。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナの影響で学会が中止になり、出張旅費を支出しなかった。今後は消耗品の購入にあてる。

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公開日: 2021-12-27  

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