研究課題
これまでがん細胞のアミノ酸代謝を正常細胞のアミノ酸代謝と比較してきた。がん細胞では代謝が変化していることが古くから知られており、嫌気的代謝となっていることがこれまでに報告されてきた。我々の研究ではメタボローム解析、リアルタイムPCR、免疫染色やウエスタンブロット法を用いてがん細胞におけるアミノ酸代謝やそれに関連する酵素群について研究を行ってきた。それぞれ同じ被験者より得られたがん組織と正常組織サンプルをメタボローム解析で網羅的に定量した。正常細胞とがん細胞では活性化されているアミノ酸代謝経路に違いがあることを認めた。また、スタベーションアッセイではグルタミン代謝経路が活性化することがわかった。アミノ酸代謝酵素の違いにより抗がん剤に対する反応性が変化しがん細胞の抗がん剤への抵抗性獲得となる現象を認めた。
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Medicine (Baltimore)
巻: 99(51) ページ: e23688