現在、口腔扁平上皮癌細胞の臨床的にリンパ節転移を認めていない症例については経過観察もしくは予防的頸部郭清術が行われている。経過観察を行った20%の症例では頸部リンパ節に転移を認め、予防的頸部郭清を行った80%ではオーバートリートメントとなってしまう。今回の研究で miR-375 の発現でリンパ節転移の予測マーカーとしての有用性が示唆された。そのため cN0 症例においては生検時にmiR-375 の発現を評価し、miR-375 高発現群は経過観察とし、miR-375 低発現群は予防的頸部郭清を行うことができれば、より治療成績の向上につながること期待できる可能性が示唆される
|