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2020 年度 実施状況報告書

進行口腔癌に対する動注養子免疫療法と免疫チェックポイント阻害剤併用療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K09820
研究機関横浜市立大学

研究代表者

光永 幸代  横浜市立大学, 医学研究科, 共同研究員 (20567606)

研究分担者 來生 知  横浜市立大学, 附属病院, 准教授 (30545059)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードがん免疫療法
研究実績の概要

口腔癌の進行症例においては標準治療は外科的治療であるが、超選択的動注化学放射線療法を用いることによって根治性の向上、原発部位の手術回避による機能回復、患者のQOL維持が期待される。しかしながら殺細胞性抗癌剤による口内炎や疼痛などが問題となる場合も少なくないのが現状である。一方最近免疫チェックポイント阻害剤(ICI)が臨床応用され、生存期間の延長など目覚しい効果が見られているが、奏効率の低さが問題となっており、その要因の一つとしてがん組織中のT細胞が少ない事や免疫に関連する有害事象の存在などが考えられている。そこで本研究ではトランスレーショナルリサーチとして、がん組織内に特異的に還流できる超選択的動注法を応用し、活性化T細胞の組織内濃度を高め、さらにICIを投与することで、より副作用が少なく高い抗腫瘍効果が期待できる養子免疫療法とICI療法の複合させた全く新しい治療法の確立を目的とする。
まず最初にマウスモデルにおいてICIを動注ルートで作用させることでirAEを抑えて、より高い抗腫瘍効果が得られるかを調べるためにマウス舌癌モデルと動注の確立を行った。具体的な計画としてはluciferaseをウィルスを用いて遺伝子導入したSCC-VII細胞を用いてマウス舌に移植し、マウスの抗CTLA-4抗体、抗PD-1抗体を 1.尾静脈 2.頸動脈から投与し、腫瘍増殖および有害事象について解析を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

動注経路での薬剤および細胞の注射が解剖学的な問題から高い技術を必要とするが、コロナウィルス感染症拡大の影響もあり、施設利用の制限や研究人員が不足し動物実験が進んでいない

今後の研究の推進方策

大学院生の協力をえて実験数を増やして研究を推進していく方針である。

次年度使用額が生じた理由

動物実験が予定より下回ったため、次年度使用額が生じたが、その分本年度に計画数を増加させる

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公開日: 2021-12-27  

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