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2021 年度 実施状況報告書

ラジカル捕捉剤edaravoneと脂肪幹細胞分泌物によるX線誘発唾液腺障害の軽減

研究課題

研究課題/領域番号 18K09824
研究機関日本歯科大学

研究代表者

那須 優則  日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (50130688)

研究分担者 堀江 哲郎  日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (10508675)
三橋 扶佐子  日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (60187896)
井出 吉昭  日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (70409225)
小林 朋子  日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (10548283)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードedaravone / HUVEC / X線
研究実績の概要

X線照射ヒト臍帯静脈血管内皮細胞(HUVEC)に対するedaravoneの有効性を照射後の細胞数で評価した。1. HUVECを24ウェルプレートに5×10^3cells/well播種した。播種1日後にX線(0、1、2、5Gy)を照射し、5日間にわたり増殖曲線を作製した〈X線照射群〉。その結果、5、2、1、0Gyの順で細胞増殖率が抑制されたことから、線量依存的に細胞増殖の抑制が強くなった。2.HUVECを24ウェルプレートに5×10^3cells/well播種した。播種1日後、培地を除去し、DMSOに溶解したedaravoneを添加した培地(0、0.01、0.1、1、10、20mM)1mLを10分間添加した。添加後に培地を通常培地に交換し、5日間にわたりに増殖曲線を作製した〈edaravone/DMSO群〉。その結果、0.1、0.01mMではほとんど細胞毒性は観察されなかったが、1-20mMでは細胞増殖率が抑制された。このことから、放射線照射による細胞障害におけるedaravoneの軽減効果を測定するには、edaravone 0.1mMが適当であると考えられた。3.HUVECを24ウェルプレートに5×10^3cells/well播種した。播種1日後にDMSOに溶解したedaravoneを0.1mM添加した培地に交換した後、X線(0、1、2、5 Gy)を照射した。edaravoneを作用させた10分後に培地を通常培地に交換し、5日間にわたり増殖曲線を作製した〈X線照射+edaravone/DMSO 0.1mM群〉。その結果、0Gy、1Gy、2GyではX線照射のみよりもedaravoneを添加したものの方が細胞増殖率は抑制された。5Gy照射群においては、X線照射による細胞増殖率の抑制がedaravone添加により軽減された。しかし、コントロールと比べ細胞増殖率が低かった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

主な研究の場である共同利用研究センターの改修工事が約2年間あり、研究センター所長である研究代表者は、施設全体の研究環境を整える必要が生じた。次年度は今後の研究の推進方策を行う。

今後の研究の推進方策

X線照射されたラット顎下腺組織由来株化細胞(RSMG-1)に対するedaravoneの有効性を、細胞数、Sox2、K5の遺伝子発現、Ap5の検出、細胞内および細胞培養液中の活性酸素量から追究する。HUVECに対してはCD31、VEGFの検出、細胞内および細胞培養液中の活性酸素量を測定し、唾液腺と血管の細胞に対する放射線の影響およびedaravoneの効果を評価する。

次年度使用額が生じた理由

主な研究の場である共同利用研究センターの改修工事が約2年間あり、研究センター所長である研究代表者は、施設全体の研究環境を整える必要が生じた。次年度は今後の研究の推進方策を粛々と行う。

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公開日: 2022-12-28  

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