研究課題/領域番号 |
18K09825
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
高岡 一樹 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (60373122)
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研究分担者 |
山根木 康嗣 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (00434944)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 破骨細胞 / 老化 / エクソソーム |
研究実績の概要 |
マクロファージ系破骨細胞前駆細胞株RAW264.7を用い、5、10、20代継代培養(それぞれP5、P10、P20)した。細胞増殖能およびmTORの発現をウエスタンブロット法(以下WB)で評価した。老化は細胞老化マーカーであるSA-βGal活性およびp53の発現をWBで評価した。破骨細胞分化への影響は、RANKLの投与後、TRAP染色およびTRAP activity assayを行い、RANK、NFATc1の発現をWBで評価した。SASP因子(iNOS、HIF、TGF-β1)の発現をWBで評価し、また培養上清中のNOおよびIL-6産生量の測定を行った。【結果】P20では、P5およびP10と比較してSA-βGal活性の増強およびp53発現の上昇を認め、複製老化を再現した。細胞増殖はP5が最も高く、次にP10、P20の順に低下し、mTOR発現も同様であった。RANKL投与によりP5、P10おけるTRAP活性は上昇するが、P20では上昇を認めなかった。また、P5、P10ではRANK、NFATc1のタンパク発現の上昇がみられたが、P20ではみられなかった。P20のSASP因子のタンパク発現の上昇を認め、培養上清中のNO、IL-6産生量は、継代数の増加に伴い増加がみられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
エクソソームの解析にやや時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
複製老化を行い、回収したエクソソームのウエスタンブロット解析を行い、SASP因子(iNOS、HIF、TGF-β、IL-6、IL-8)がエクソソーム として分泌されているかどうかを確認する。また、miRNA解析し、対照群と比較し、有意に上昇したものと減少したものとをピックアップする。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ(COVID-19)感染拡大に伴い、3月18日~21日に米国ワシントンで開催される予定であった国際学会(International Association for Dental Research)で発表予定でああったが、学会が中止になり、その参加費および旅費等を支出することがなくなったため、次年度に研究に必要な消耗品(試薬等)の購入および学会参加に使用を計画している。
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