研究成果の概要 |
老化した細胞は、単に細胞増殖を停止しているのではなく、SASP(senescence-associated secretory phenotype)と呼ばれる炎症性サイトカインなどのタンパク分泌現象を生じていることが明らかにされている。本研究の結果、破骨前駆細胞は老化により徐々に自己複製能が低下し、破骨細胞への分化が抑制され、骨微小環境内に老化破骨前駆細胞が蓄積されていく可能性が考えられた。さらに、老化破骨前駆細胞はSASP因子(IL-6, TNF-α, NO) の産生およびエクソソームの放出数が増加しており、またエクソソームとして炎症性因子であるiNOSを放出していた。
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