研究課題/領域番号 |
18K09858
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
國則 貴玄 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (00626666)
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研究分担者 |
宮脇 正一 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (80295807)
八木 孝和 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 講師 (10346166)
菅 真有 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (50779973)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | Malocclusion / Agouti-Related Protein / Mastication / Hypothalamic Hormones |
研究成果の概要 |
本研究では、NOR testを用いて、咬合不正の認識行動への影響の評価を行った。4週齢のマウスに咬合不調和モデルとしてコンポジットレジンを下顎前歯に築盛し粉末食給餌を行った群(不正咬合群)と、固形物給餌を行った偽操作群、粉体給餌を行った偽手術群にランダムに分けた。不正咬合群では他の群のマウスと比較してNOR testにおけるNOR指数が低く、視床下部におけるAgRPのmRNA発現量が高く、視床下部弓状核におけるc-Fos陽性細胞やAgRP陽性細胞が増加し、不正咬合群マウスに抗AgRP抗体を脳室内投与すると、NOR指数の低下が有意に回復したことが示された。
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自由記述の分野 |
歯科矯正学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、成長期マウスにおいて咬合不調和はNOR testにおける認識能力を低下させ、視床下部弧状核のAgRPニューロンを活性化させることが示された。この認識能力の低下は、抗AgRP抗体の中枢投与により回復したため、AgRPシグナルは咬合不調和によって引き起こされる認識能力障害の治療のための新規ターゲットとなる可能性がある。また、これらの結果から、小児期における咬合不調和を治療しなかった場合、認識機能の低下を惹起する可能性があることが示唆されたため、小児期の咬合不調和に対する治療の重要性があらためて示された。
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