研究課題/領域番号 |
18K09872
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
箕輪 和行 北海道大学, 歯学研究院, 教授 (30209845)
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研究分担者 |
兵頭 秀樹 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (30306154)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 閉塞性睡眠時無呼吸 / autopsy imaging |
研究実績の概要 |
CT撮像・画像処理条件をファントムを用いて以下のように決定した. 1)死亡例では,CT(16列MDCT : Supria,日立製作所 )を用いて,管電圧120kV,管電流 215mA,ビームピッチ0.625,コリメーション 1.25×16,スライス幅 0.5mmとした.撮像時に,咬合平面がCTのガントリーと平行になるよう頭位を設定した.2)臨床例では,CT (320列MDCT : Aquilion ONE ViSION,東芝メディカルシステムズ)を用いた.撮像条件は,管電圧135kV,管電流 20mA,ビームピッチ0.625,コリメーション 1.25×40,スライス幅 0.5mmとした.頭位を死亡例と同様に設定し,軟口蓋・硬口蓋から舌骨までの範囲と設定した. 死亡例ならびに臨床例共に画像ワークステーションにて画像再構成を行い水平断像,冠状断像、矢状断像を作成した. 画像計測について. 取得したCT軟組織条件 (window width: 350, window level: 50)の画像で,水平断像,冠状断像および矢状断像を用いて,舌・軟口蓋を含む口腔軟組織を描出し,これをもとに口腔容積(Oral Cavity Volume: OCV),口腔軟組織体積(Oral Soft tissue Volume: OSV),口腔air space体積(Oral Airway Volume: OAV)を計測項目とした.これらの計測値から,OCVに対するOAVの比(OAV/OCV ×100 [%])を%airとして算出し設定した. 口腔の計測項目の設定については、計測した口腔領域は,固有口腔,軟口蓋および舌全体を含む領域と定義した.背側の境界は軟口蓋後方端から舌根部にかけて移行的な線で結び,外側の境界は歯槽堤・歯槽頂とした. OAVは,OCVからOSVを除いた固有口腔および気道領域と定義した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は臨床例と死亡症例の撮像方法と計測項目の決定、ならびに評価方法の決定であったが、順調にパラメーターの設定ができ、ワークステーションでの作業方法・取り扱いも順調に進んでおり、研究は順調に推移していると考えられる。 また死亡症例のautopsy imaging データーが比較的順調に集まっている状況です。
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今後の研究の推進方策 |
閉塞性睡眠時無呼吸患者の臨床例とautopsy imaging データーの蓄積に関して、死亡例は順調にデーターの収集ができているが、臨床例のデーター蓄積に難渋している。今後、各診療科と関連病院への研究協力を依頼していきたいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
データーおよび資料収集費、学会参加旅費が予定より、少なかったことが次年度使用額が生じた理由と考えられます。 翌年度には成果報告を学会で行うための旅費ならびに英語論文作成の校正費に充てたいと考えている。
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