研究課題/領域番号 |
18K09875
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
柴田 佐都子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00463977)
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研究分担者 |
Stegaroiu Roxana 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (10303140)
池田 吉史 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (20733405)
大内 章嗣 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80334671)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 知的障害者 / 実行機能 / 障害者福祉施設 / 口腔保健行動 / 口腔保健支援プログラム |
研究成果の概要 |
障害者福祉施設通所知的障害者を対象とした口腔保健の調査では、歯間清掃用品未使用や歯肉出血のため、全体の75%は刷掃指導が必要であった。同対象者に行った歯磨き行動の実行機能の評価ではモニタリング、シフティング、プランニング、ワーキングメモリに困難さを認めた。その結果に基づいて同意が得られた対象者に行った、視覚支援媒体を用いた歯科衛生士によるワンポイント歯磨き指導の予備的介入研究において対象者の口腔衛生状態に改善傾向を認めた。それを基に、刷掃部位提示形式の歯磨き指導を行う口腔保健支援プログラムを構築した。同プログラムの効果検証では、対象者の口腔衛生状態は指導前に比べ、指導後に有意な改善を認めた。
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自由記述の分野 |
口腔保健
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において障害者福祉施設通所の知的障害者を対象に行った口腔保健支援プログラムの有効性が示唆され、保健、福祉、教育といった学術領域の複合的な研究手法を取り入れた研究成果が提示されたことは学術的意義であると考える。また、知的障害者の口腔疾患の予防や口腔の健康を維持するための取り組みにおいて有効な対策が示されてこなかった現状から、本研究の成果は知的障害者の口腔の健康に貢献する点において社会的意義を持つと考える。
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