研究課題/領域番号 |
18K09900
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
益野 一哉 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (40288775)
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研究分担者 |
王 宝禮 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (20213613)
田中 忠芳 金沢工業大学, 基礎教育部, 准教授 (30460413)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 人口知能 / 歯科医学教育 |
研究実績の概要 |
年々、歯科医師国家試験の難易度が増し、学生に質の良い教育が求められている。テストの成績のフィードバックをおこなう成績表を作成しており、それによって苦手科目の分析はおこなわれている。しかし従来の方法では成績が改善しない学生が多数存在している。それらの学生の成績を向上させるには生活習慣の改善や、専門科目以前のジェネリック・スキルの改善などが必要だと感じた。そこで今までは成績のみで指導していたが、アセスメント・テストを用いることによりジェネリック・スキルの改善点が明確にできるようになってきた。また文章で書かれているポートフォリオをAIによりラベル分けし、教育者にも分析が容易になると考える。さらにアセスメント・テスト、試験結果、ポートフォリオなどを組み合わせAIで統合することにより、学生への多面的なフィードバック・指導が可能になると考える。大阪歯科大学の学生の過去の膨大な試験結果を活用すべくデータのフォーマット化をすすめている。またアセスメント・テストに関しては2021年より1年生にPROGテスト、3年生にGPSテスト、6年卒業生にPROGテストをおこないデータを収集している。経時的な変化に関しては更なる時間が必要だと考えている。大学受験などの分野では既にAIをつかった成績評価などは始まっている。そこに医療従事者や歯科医学教育独自のデータを加えることにより、人工知能がより多くの職種に対応できるようになると考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍で学生からポートフォリオ、アンケート、授業評価、アセスメント・テストなどのデータを収集するのに時間がかかった。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ収束に向けて、学生との意思疎通を円滑にしアンケートなども含め情報の収集につとめる。それらのデータをAIを使い分析していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で学生のデータ収集に時間がかかり、AIにデータ入力できなかったので予定内に予算を使えなかった。今後、徐々にコロナによる制限が解除されていくにつれ学生のポートフォリオ、アンケート、試験の成績やジェネリック・スキル(GPSおよびPROGテスト)のデータが収集できるのでそれらを予測型AIに入力し傾向を探っていく。残っている予算はジェネリック・スキル(GPSおよびPROGテスト)の費用とAI(Sonyの予測型AI;Prediction)の使用料として活用する予定である。
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