研究課題
単球系細胞HL60細胞にDMSO及びレチノイン処理することで、好中球系細胞に分化させた。LPS添加の有無及び濃度の違いによる細胞の形態的変化を確認後、培養上清中の各種アディポカインであるレジスチン、PAI-1、アディポネクチン、レプチン濃度をELISA法にて測定した。さらに、培養後細胞よりmRNAを抽出し、real time PCR法にて各種アディポカインのmRNAレベルを比較し、さらにWestern blottingによりタンパクレベルでの発現を比較した。次に、培地を高血糖にした上でのLPS添加の有無及び濃度の違いによる、各種アディポカインの培養上清中の量と細胞内のmRNAレベルを比較し、Western blottingによりタンパクレベルでの発現を通常培地と比較した。各種シグナル伝達阻害剤であるp38阻害剤(SB203580), JNK阻害剤(SP600125), PI3K阻害剤(LY294002)を前処理後、通常及び高血糖培地での阻害作用の違いを検証した。平滑筋細胞について、LPS添加の有無及び濃度の違いによる細胞の形態的変化を確認後、培養上清中の各種アディポカインであるレジスチン、PAI-1、アディポネクチン、レプチン濃度をELISA法にて測定した。さらに、培養後細胞よりmRNAを抽出し、real time PCR法にて各種アディポカインのmRNAレベルを比較し、さらにWestern blottingによりタンパクレベルでの発現を比較した。さらに、各種シグナル伝達阻害剤であるp38阻害剤(SB203580), JNK阻害剤(SP600125), PI3K阻害剤(LY294002)を前処理後、通常及び高血糖培地での阻害作用の違いを検証した。
2: おおむね順調に進展している
平滑筋細胞について、LPS添加の有無及び濃度の違いによる細胞の形態的変化を確認後、培養上清中のサイトカインであるIL-1, IL-6, IL-10量とケモカインであるMCP-1, IL-8量をELISA法にて測定している。さらに、培養後細胞よりmRNAを抽出し、real time PCR法にて各種サイトカインとケモカインのmRNAレベルを比較し、さらにWestern blottingによりタンパクレベルでの発現を比較する。
平滑筋細胞をLPS刺激し培養する際に、各種シグナル伝達阻害剤であるp38阻害剤(SB203580), JNK阻害剤(SP600125), PI3K阻害剤(LY294002)を前処理後、通常及び高血糖培地での阻害作用の違いを検証する予定である。さらに、分化させた好中球様細胞、マクロファージ細胞と平滑筋細胞で共培養システムを構築する予定である。
各種ELISA測定に用いる試薬が共通で使用することが可能であったため、本年度までは新たに購入する必要がなかったが、今後は新たに試薬を購入する必要があるため、使用予定額が必要になる。
すべて 2019
すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)
Odontology,
巻: 107 ページ: 111-117
10.1007/s10266-018-0386-x.